看護師が天職なんてまだ言えない。

看護

こんにちは、きなっこです。

 

看護師になって15年以上経過しました。

いまだに、私は看護師に向いているのか自問自答しています。

 

看護師をしていて、何度つらい思いをしたか、何度もう辞めようと

 

思ったか・・・。

 

やりがいを感じる瞬間なんてほんの一瞬だったりします。一瞬です。

 

 

私は小さい頃から感情を表に出すタイプではなく、冷静、冷たい感じにみられていました。

自分でなぜそうなのか、よくわかりません。

 

悲しい映画を見ても、泣けない。

 

どこか閉じている部分があるんじゃないかなと思っています。

 

祖父母がなくなった時も、泣かなきゃいけないのかな、でも、泣けない・・・

 

なんて幼心に私は人間の心を持っていないのかもしれないと感じていました。

 

そして看護師になって、死にゆく人を受け持っても

 

悲しいという、感情を感じれなかったんです。

 

感じようとしなかったのかもしれません。

 

感情を感じていしまったら、自分が壊れそうで、感じなかったのかもしれません。

 

看護師をしていると、つらい場面にはよく遭遇します。

 

例えば告知。治療効果が期待できない。

 

現実を伝える場面。

 

その場面でも、仕事としてみます。

 

ドクターの説明、患者さんの反応、家族の表情など、

 

きっと、患者さんは受け入れられていない、家族もどういしていいのかわからない、

 

いきなり緩和ケアの話をされても、どういしていいのかわからない。

 

そこには葛藤があります

 

現実を受け入れるための葛藤があります。

 

家族って、なんでも言える、なんでも言い合える存在って思われがちだけど、

 

すごく気を使っていて、核心を突いたことを言うのって難しいんです。

 

そこで、患者さんと家族の間に入ることも、私たちの仕事です。

 

そして、患者さんがどう思っているかを聞くことも。

 

聞き出さなきゃという、よくわからない使命感が先走るとうまくいかなかったです。

 

普段の会話の中で、流れで聞くことが大切だと思っています。

 

何も聞き出せなかったら、仕事ができない人って思われると思っていました。

 

プライマリーだから、しっかり聞き出さなきゃ、患者さんに寄り添うというより

 

仕事が先に進まない、そんな視点でした。

 

だから、どうにかこうにか聞き出すということに集中していました。

 

でも、私はそういう事が嫌でした。

 

いろんな決断をしないといけない患者さんに、なかなかつっこんだ話に

 

持っていけなかったんです。

 

なので、話したいときに聞く。何も話さない沈黙は、沈黙の空気を壊さない。

 

そういうスタイルが一番本当の気持ちを聞けると私は思っています。

 

ただ、時間は限られているので、思うように患者さんのペースに合わせて

 

話を進めることが難しいこともあります。

 

その時は私自身つらかったです。

 

その時は悔しくて泣いていました。その時は悔しくて泣いていました。

 

不思議ですよね、家族の事になると泣くことはなかったのに。

 

 

結果的に何が、どう正しいのか、わかりません。

 

自分が信じるやり方をやっていくしかないんです。

 

そして、これでよかったんだろうかと、考えて、

 

答えあわせができないまま過ぎていきます。

 

看護師って使命感がものすごく強い職業です。

 

色んな考えを持っている人も多いです。

 

女性が大半ですし、仕事以外での付き合いもあります。

 

でも、この仕事を続けてられているのは、

 

人と人との関わりが好きだからなのかもしれません。

 

ありがとうございました☺

 

 

 

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